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    (3)20年前の悲劇、教訓に…生徒の自主組織

    2015.02.07 Saturday

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      (3)20年前の悲劇、教訓に…生徒の自主組織 
      • いじめ防止対策推進法の児童生徒に関する規定
      •   昨年9月末施行の「いじめ防止対策推進法」ではいじめの禁止を明記し、学校に児童らの自主的ないじめ防止の活動を支援するよう求めた。

          過去のいじめによる自殺を教訓に、子どもたちが活動を続ける学校もある。

         

        LINEの「既読」どう思う?…給食食べながら情報交換

         

         

          今年9月末の正午過ぎ。愛知県西尾市立東部中学校の一つの教室に、給食を持った生徒たちが次々と集まってきた。生徒の自主組織「ハートコンタクト」のメンバーたちで、月3回、一緒に給食を食べて各クラスの情報を交換する。11月には、無料通話アプリ「LINE(ライン)」などをテーマにいじめを考える集会を開く予定だ。

          「投稿を読んで『既読』と表示されているのに、無視されると『えっ』となる」「忙しいと返せないことも。気持ちの持ちようだよ」。LINEについて感じていることを話し合った。集会前に生徒へのアンケートもする計画で、「LINEで何が気になるか聞いてみよう」。

        「この学校で二度といじめを起こさない」

         

          ハートコンタクトができたきっかけは、20年前に遡る。1994年11月、同中2年だった大河内清輝君(当時13歳)がいじめを苦に自殺した。遺書などに同級生らから現金を脅し取られ、殴る蹴るなどの暴行を受けていたことが記されていた。「この学校でいじめを二度と起こしてはいけない」。翌95年1月、当時の生徒たちの発案で前身の組織が作られた。

          現在は全校生徒約300人の約2割弱の56人が所属する。集会では清輝君の遺書を読む。ハートコンタクト長で3年生の岡田英里子さん(15)は「相手の気持ちを考えないと、こんな悲しいことが起こると知った。一人でいる子を見ると、こっちおいでよ、と声を掛けるようになった」と話す。

         

        遺族を毎年訪問…「忘れないでいてくれることに感謝」

         

          学校は毎春、新入生への説明会で、20年前のいじめとハートコンタクトの目的について紹介し、活動が途切れないように支えている。兼子明校長は「思いやりの心が広がることでいじめがなくなり、居心地のいい学校ができる。地道に続けることに大きな意味がある」と語る。

          毎年、集会後には代表の生徒が、清輝君の父親の祥晴さん(68)を訪問し、報告する。「忘れないでいてくれることに感謝している」と祥晴さん。法施行後も全国でいじめがなくならない現状に胸を痛め、「子どもたちはいろいろな悩みを抱えている。口に出せないと、悩みが大きくなって打ち明けられずに閉じこめてしまう。話し合いながら考える場が、いじめの防止には必要だ」と感じている。